前回の続きです。
一つの窯内で品質を一定にするには、灰にならずに、焼きムラのない炭化が実現できなければなりません。
まずは窯の形状の改良。燃焼室の位置や大きさも関係いたします。そして、空気の入り方や圧力のかかり方
も改良のポイントとなりました。そして何よりも炭化の過程で灰になりにくい構造にしなくてはなりません。
灰になる部分は決まっています。長時間高温気体にさらされ、炭化が進みやすい場所です。
詳細は書けませんが、これらの課題を一つ一つを実験しては改良し、仮説を立てては実験しの繰り返しでした。
最終的に考案したのが現在の『二重窯構造』です。弊社の窯は、少し特殊な二重窯構造をしています。
ようやく、形になった時は工房開設から10年が過ぎていました。
もちろん、その過程で炭の品質は、グングンと良くなってゆきましたので、『サントルB』『サントルC』と
改良されて最終的に窯の成熟とともに『サントルD』が出来上がりました。
サントルDは、浄化槽での実験ですので、長い年月を必要としました。粒が詰まったりしないか、適量はどのくらい
が理想的なのか、何℃で炭化したものがもっとも効果を発揮できるのか、効果の持続力と粒子の大きさの関係性、竹炭
の硬さなど、あらゆる可能性を考えて実験し、現在の『サントルD』となりました。だから、ご心配なさらずに。
浄化槽が壊れるなんてことは、ありませんから。
続きは次回にて。この後、特許取得とともに本格的な販売を開始することとなります。