昨日の続きです。
そもそもどうして竹炭を浄化槽に利用することになったのかといいますと・・・
弊社は浄化槽の維持管理業を営んでおります。浄化槽は、みなさまもご存じのとおり、たまにニオイがいたします。
特に、雨の日や朝方にニオイが上がってくることが多く、また、汲み取りをすれば微生物が減ってしまうので、
しばらくニオイがしてしまいます。慣れてしまった方も多いでしょうが、汲み取っても汲み取らなくても臭うのが
浄化槽です。ニオイの問題はご近所でも指摘する方が少なく、誰も見て見ぬふり?臭って臭わぬふりをしています。
最初はこれを解決するために竹炭を利用することを考えました。ところが、実験を重ねるうちに驚きの効果を発見
いたしました。それは、一定の品質の竹炭を適量投入すると、浄化槽のニオイばかりか、そこで生活しているゴキブリ
やチョウバエ、便所バチなどの幼虫や卵も分解して殺してしまえるということでした。これは大発見でした。
さらにもうひとつ、竹炭の効果で浄化槽の汚泥を分解して減らしてしまえるということが実験的にはっきりしました。
(その後、これは国立環境研究所というところで、確かな実験結果が出ています。)つまり品質を改良しさえすれば、
弊社の「サントルD」は一石三鳥の効果があることが予想できました。おまけの果てに効果の持続期間が他社の化学製品
に比べダントツに長く、浄化槽のためだけでなく、自然にもやさしい、まさに環境のための製品になると確信し、完璧な
商品化を目指しました。
とにかく、これだけの効果が今ようやく証明されているのですが、浄化槽で利用するには、竹炭の品質が課題でした。
その後、弊社は、一定品質の竹炭を作れる窯の開発をすることとなります。誰が焼いても簡単に一定品質の竹炭を作れる
窯を作れば、浄化槽に最適な竹炭(炭の硬さや粒の大きさ・炭の化学的性質が同一で最適な竹炭)を作ることが可能と
考えたわけです。
・・・続きは次回にて。次回以降は、その後の窯開発とサントルDの特許取得について投稿いたします。