チップ炭と砕いた竹炭は全然違う
弊社は竹チップにした後に炭化します。砕いた竹炭とチップ炭とは能力が全然違います。
一般にチップ炭として販売しているものの中には竹炭を砕いて粒にしたモノが多いですが、それとは別物です。
繊維の1本1本も炭化する弊社の技術は、チップ炭の製造に適しています。
チップ炭は湿気の吸放出に最も力を発揮します。
砕いた竹炭と竹チップ炭の画像を比べて下さい。
こちらは後から砕いた竹炭です。孔が潰れて粉が噴いたようになっています。弊社では粒竹炭と呼びます。
これがチップ炭です。孔が潰れず竹の繊維がしっかりと見えます。
大きな違いは表面に付着した粉末
上の二つの画像をみるとわかると思います。竹炭は砕くと粉末の炭が表面に満遍なく吸着されます。この粉末の特徴としては、湿気を吸っても吐き出す能力が非常に低いようです。それが竹炭の孔全体に付着することになります。
チップ炭の場合、先にチップにします。そのチップをその形のまま炭化しますので、竹炭の孔(無数の小さい穴)がしっかり残されます。だから湿気の吸放出に優れた力を発揮できます。
竹取座では高温で炭化した竹チップ炭と低温で炭化した竹チップ炭を用途ごとに作っています。
ロータリーキルン窯で作る竹チップ炭の欠点
ロータリーキルン窯は生産性が高く、チップ炭を作るのに適しており大量生産が可能です。ロータリーキルンのような連続炭化炉はバーナーを使って炭化しますので窯が大きくなればその分コストが増大します。
しかし、コストの面は別にして炭化方法が特殊ですので出来る炭も違います。温度を一定に制御できる窯ですが、出来る炭がどんなものかは確認が必要です。
詳細はこちらの5ページから6ページをご覧ください・・・
有機性廃棄物のコンベヤ式連続炭化装置の開発
特筆すべき点は
①滞留時間が異なる上、燃焼室が大きいため温度分布に差が生じ炭化斑(ムラ)ができる。
②炭化炉内に元々入っている酸素を十分排出できず、炭化物は表面が燃えて白くなり消し炭状態になる。
③消し炭は表面は灰が付着し炭の内部の炭化度が低い。
同じに見える竹チップ炭でも内部までしっかり炭化されていないと、調湿材として『高品質』とは言えませんのでこの欠点を解決する設備導入が不可欠となります。
弊社の竹チップ炭は特許二重窯による炭化です。酸素を遮断し竹チップを芯まで炭化します。詳細は特許技術のページをご覧くださいませ。
弊社では湿気の吸放出に優れた通電する竹チップ炭を調湿材として製品化しています。